認知症の親が道に迷ったり、外出後に戻れなくなったりしたときは、家族だけで探し続けず早めに警察へ連絡します。日頃から本人の行動を制限するのではなく、外出の理由を考えながら、地域と一緒に安全を支える準備が大切です。
- 行方が分からないときは時間を置かず警察へ相談する
- 最近の写真、服装、持ち物、よく行く場所を伝える
- 本人が外出する理由と時間帯を記録する
- 自治体の見守り・事前登録制度と機器を組み合わせる
今まさに行方が分からないとき
- 家の中、庭、建物内を安全に確認する
- 直前の服装、靴、持ち物、外出時刻を確認する
- 危険が疑われる場合は110番、最寄りの警察署へ連絡する
- 家族や近隣の協力者へ同じ情報を共有する
- 発見後は警察や協力者へ連絡する
天候、夜間、持病、服薬、歩行状態によって危険性は高まります。「いつも戻るから」と待ちすぎないことが重要です。家族が危険な場所へ一人で探しに行くことも避けてください。
警察へ伝えられるよう準備する情報
- 最近撮影した顔と全身の写真
- 当日の服装、帽子、靴、かばん
- 氏名、年齢、身長、体格、髪型
- 持病、服薬、歩行上の特徴
- よく行く店、以前の職場、駅、バス停
- 過去に見つかった場所や向かいやすい方向
- 携帯電話や位置情報機器の有無
情報は定期的に更新し、家族がすぐ見られる場所へ保管します。個人情報は必要な範囲で扱い、公開範囲を確認してください。
外出の理由を記録する
外へ出る行動には、買い物へ行く、仕事へ向かう、家に帰る、家族を探す、落ち着かないなど、本人なりの目的がある場合があります。時間帯、直前の会話、空腹、排泄、睡眠、騒音、見つかった場所を記録すると、支援方法を考える手がかりになります。
認知症が疑われる段階の相談は親が認知症かも?家族がまずすることをご覧ください。
日頃の安全対策
- 住所・連絡先を本人が受け入れやすい持ち物に付ける
- 玄関や廊下の転倒要因を減らす
- 近隣や利用サービスと、必要な範囲で情報を共有する
- 自治体の見守りネットワークや事前登録制度を確認する
- 外出しやすい時間帯に散歩や活動を取り入れる
- 位置情報・センサーは通知後の対応者まで決める
鍵をかけて閉じ込めるなど、本人の自由や安全を損なう対応は避けます。対応に迷う場合は、主治医、ケアマネジャー、地域包括支援センターへ相談してください。
見守り機器を選ぶとき
位置情報機器、靴に入れる端末、玄関センサーなどがあります。充電、通信範囲、装着継続、通知先、発見後の対応、月額費用を確認します。機器だけに頼らず、自治体・警察・近隣・介護サービスと組み合わせます。
比較の視点は高齢者向け見守りサービスの種類と選び方で確認できます。
家族の負担が限界になる前に
夜間の外出が続く、家族が眠れない、仕事に影響が出る、事故の危険が高い場合は、支援量や生活場所の見直しが必要です。デイサービスやショートステイ、訪問サービス、住まいの選択肢をケアマネジャーと検討します。
まとめ
認知症の親の行方が分からないときは、家族だけで抱えず早めに警察へ連絡します。普段から写真と特徴を更新し、外出の理由や時間帯を記録してください。自治体の制度、地域の協力、見守り機器、介護サービスを組み合わせることが大切です。
参考にした公的情報
自治体の事前登録・見守り制度は地域により異なります。親の住所地の自治体、地域包括支援センター、警察署へ確認してください。緊急時は安全確保を優先してください。

