「親の様子がいつもと違う」「介護が必要かもしれない」と気づいたとき、家族が最初からすべてを決める必要はありません。まずは安全を確かめ、困りごとを整理し、相談先につなぐことが大切です。
- 意識がおかしい・呼吸が明らかに変など命に関わるおそれがあるときは、まず119番へ通報する
- 徐々に気づいた変化は、食事・移動・入浴・服薬などできなくなったことを具体的にメモする
- 親御さんの住所地を担当する地域包括支援センターへ早めに相談する
親が突然倒れた・意識がおかしい場合は、まず119番を
「いつもと違う」という段階ではなく、呼びかけへの反応がない、意識がはっきりしない、呼吸や様子が明らかにおかしいなど、命に関わるおそれがあるときは、この先を読む前に119番へ通報してください。介護の相談窓口は、その後の段階で必要になります。
- 救急であること
- 救急車に来てほしい住所(分からない場合は近くの目印になる建物・交差点)
- 誰が、どのようにして、どうなったか。分かる範囲で意識・呼吸の状態
- 本人の年齢(分からない場合はおおよそ)
- 通報者の氏名と、連絡可能な電話番号
あわせて、本人の生年月日、持病、服薬中の薬、かかりつけ医、緊急連絡先が分かるものが手元にあると、救急隊や病院への説明がしやすくなります。とっさに探せないことも多いため、余裕があるときに一箇所へまとめておくと安心です。
救急搬送された場合、そのまま急性期の治療を行う病院に入院し、状態が落ち着いた段階でリハビリ中心の病院(回復期病院)へ転院してから退院となる流れをたどることがあります。入院中は、病院の相談員や医師、リハビリ担当者から今後についての説明を受ける機会があるため、分からないことはその都度確認してください。誰に何を聞けばよいかで迷う場合は、下記「最初の相談先を決める」もあわせてご覧ください。救急搬送後の入院から退院後までの流れは、親が突然倒れたら何をする?入院から退院後の生活まで家族が知っておきたい流れで詳しく解説しています。
体調の変化に少しずつ気づいた場合の確認順
- 今日の安全:転倒、急な意識・呼吸の変化、食事や水分が取れないなど、緊急性がないか
- 暮らしの変化:食事、買い物、移動、入浴、排せつ、服薬、金銭管理で困っていること
- 本人の希望:どこで、どのように暮らしたいか。何を不安に感じているか
- 家族の状況:誰が何を手伝えるか、仕事や距離の制約、すでに負担が大きい人はいないか
急激な体調変化や生命に関わるおそれがある場合は、介護の相談窓口を探す前に、医療機関や緊急通報など適切な手段を利用してください。
本人の状態を「できる・難しい」で整理する
病名を家族だけで判断するのではなく、生活の中で起きている事実を整理します。「最近3回薬を飲み忘れた」「浴槽をまたぐのが難しい」など、時期と具体例をメモすると相談先へ伝えやすくなります。
| 確認する場面 | メモする例 |
|---|---|
| 食事・水分 | 量、むせ、買い物や調理の難しさ |
| 移動・外出 | 転倒、歩行、通院や買い物 |
| 入浴・排せつ | 介助の有無、失敗や危険 |
| 服薬・体調 | 飲み忘れ、通院先、最近の変化 |
| 家事・金銭管理 | 掃除、支払い、契約上の困りごと |
排せつの失敗が増えてきた場合は、大人用おむつの選び方も確認しておくと、実際に必要になったときに落ち着いて選べます。
親の物忘れや生活の変化が気になるとき
症状だけで判断せず、変化を記録して相談へ進む方法は、親が認知症かもしれないと感じた家族がまずすることで確認できます。
最初の相談先を決める
地域包括支援センター
高齢者の介護・福祉・医療・生活に関する総合相談窓口です。要介護認定前でも相談できます。詳しい探し方と相談準備は、地域包括支援センターの使い方で確認できます。
かかりつけ医
持病や服薬があり、体調・認知機能・動作に変化がある場合は、具体的な変化を伝えて相談します。家族だけで診断したり、薬を変更したりしないでください。
介護保険の利用を検討する
介護保険サービスの利用には、原則として市区町村への申請と要介護・要支援認定が必要です。申請手順は要介護認定の流れ、サービスの全体像は介護保険サービスの種類をご覧ください。
家族で共有するときのポイント
- 事実と本人の希望を分けて共有する
- 連絡係、通院、買い物など役割を小さく分ける
- 一人が抱え込む前に外部サービスを検討する
- 本人不在で結論を決めず、可能な範囲で意思を確認する
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参考にした公的情報
掲載内容は一般的な情報です。緊急性、申請方法、相談窓口は個別の状態や自治体により異なります。最新情報は医療機関や親御さんがお住まいの市区町村へご確認ください。

