介護用品・福祉用具の選び方|貸与と購入で失敗しない確認ポイント

廊下の壁に設置された手すりと、その手前に置かれた四輪歩行器 介護サービス

福祉用具は、便利そうな商品を先に買うのではなく、親の動作と住環境に合うものを専門職と試して選ぶことが大切です。介護保険では貸与や購入の対象になる用具がありますが、用具の種類や要介護度などにより扱いが異なります。

この記事の要点

  • 困っている動作と使用場所を先に確認する
  • ケアマネジャーと福祉用具専門相談員へ相談する
  • 貸与・購入・一般購入の違いを見積書で確認する
  • 納品後も姿勢、安全性、介助負担を見直す

福祉用具を選ぶ前に確認すること

  • 立ち上がり、歩行、移乗、入浴、排泄のどこで困るか
  • 本人が自分でできる動作と介助が必要な動作
  • 部屋、廊下、玄関、浴室の幅や段差
  • 認知症、視力、聴力、麻痺、痛みなどの状態
  • 同居家族の介助方法と体格
  • 状態が変化する可能性

用具単体が良くても、ベッド脇のスペースや廊下幅に合わなければ安全に使えません。可能なら実際の使用場所で試します。

介護保険の貸与・販売と一般購入

介護保険の福祉用具には、貸与の対象と特定福祉用具販売の対象があります。厚生労働省は、貸与を希望する場合はケアマネジャーと福祉用具貸与事業者へ、販売を希望する場合は福祉用具販売事業者へ相談するよう案内しています。

2024年4月からは、固定用スロープ、歩行器の一部、単点杖・多点杖の一部について貸与と販売の選択制が導入されています。対象範囲や本人に合う方法は、ケアマネジャーまたは福祉用具専門相談員からメリット・デメリットの説明を受けて確認します。

方法 確認したい点
介護保険の貸与 月額、保守、交換、状態変化への対応
特定福祉用具販売 対象種目、指定事業者、申請・支給方法
一般購入 返品、保証、修理、保険給付対象外であること

用具別の選び方

歩行器・杖

体格、握力、歩行の安定性、屋内外の段差、ブレーキ操作を確認します。自己判断で高さを合わせず、専門職に調整してもらいます。歩行の安定に関わる靴の選び方は高齢の親の靴の選び方でも解説しています。

介護用ベッド

起き上がり、立ち上がり、移乗、介助スペースを確認します。付属品や柵の使い方によって事故につながる可能性もあるため、納品時に操作と注意点の説明を受けます。

車いす

座幅、姿勢、移乗、屋内の通路、外出経路、介助者の操作性を確認します。長時間座る場合はクッションや姿勢保持も含めて相談します。

入浴・排泄用具

濡れた場所での滑り、便器や浴槽の高さ、立ち座り、掃除のしやすさを確認します。本人の羞恥心や使いやすさにも配慮してください。

自費で車椅子・シルバーカーを購入する場合

ここまでの貸与・特定福祉用具販売とは別に、介護保険を使わず通販サイトなどで車椅子・シルバーカーを直接購入する方法もあります。見た目のデザインやカラーを重視したい場合や、対象外の軽度な状態で本人・家族の判断で用意したい場合に選ばれることがあります。

自費購入の商品は、福祉用具専門相談員による適合確認を経ないため、購入前に本人の体格・使用場所・操作性を自分で確認する必要があります。「Nice Way」のように車椅子・シルバーカーを扱う通販ブランドでは、複数の価格帯やカラー展開を用意している例があります。公式サイト上に介護保険適用に関する記載は見当たらないため、保険給付を前提にせず、全額自己負担での購入になる点を踏まえて検討してください。

自費購入前に確認したいこと

  • 介護保険の貸与・販売で対応できないか、先にケアマネジャー・福祉用具専門相談員に確認したか
  • 本人の体格・座り心地・操作性を試せるか
  • 返品・保証・修理の条件
  • 耐荷重、サイズ、重量が本人の体格・使用環境に合うか
  • 組み立てやメンテナンスを誰が行うか

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自費で車椅子・シルバーカーを検討する場合
介護保険の対象外で、自費でシルバーカー・車椅子を用意したい場合の選択肢のひとつです。価格帯やカラー展開は商品によって異なるため、本人の体格・使用場所に合うか公式サイトで確認してください。
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失敗を防ぐ5つの質問

  1. この用具で、どの動作を安全にしたいのか
  2. 本人が一人で使うのか、介助者と使うのか
  3. 試用や交換はできるか
  4. 月額・購入額以外に費用はあるか
  5. いつ、誰が適合状態を見直すか

訪問介護など他の支援と組み合わせる場合は訪問介護で頼めること・頼めないことも確認してください。

事故や合わないサイン

痛みや赤みが出る、立ち上がりが以前より難しい、ブレーキを使えない、介助者の腰痛が増えた、用具を避けるようになった場合は見直しが必要です。本人の状態や住環境が変わったときも、事業者や専門職へ連絡します。

まとめ

福祉用具は、親の自立を助け、家族の介助負担を減らすためのものです。商品名から選ばず、困っている動作、住環境、本人と介助者の使い方を専門職と確認してください。貸与・購入の条件と総額、納品後の見直しまで含めて選びましょう。

参考:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」。対象種目や給付手続きは、利用時点の自治体・ケアマネジャー・指定事業者の案内を確認してください。

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